どれがいいの?自分に合った団信って??住宅ローンの「団体信用生命保険」について

2021/05/22 | スタッフブログ
「病気になってローンが払えなくなったらどうしよう…。」
「夫婦でペアローンを組んでいるけど、夫に万が一のことがあったら残された私はどうなるの…。」
不動産という大きな買い物をするので、不安に思うお客様は多くいらっしゃいます。
このような「不安」は、やはり団体信用生命保険→「団信」でカバーし、万が一の時も安心して暮らせる事が理想ですよね。
 
今日はこの「団信」についてご説明したいと思います。
 
【主な団信の種類】
・一般団信
・ワイド団信
・夫婦連生団信
・ガン団信
・3大疾病特約付き団信
・7大疾病特約付き団信
・8大疾病特約付き団信
 
それぞれの特徴をなるべくわかりやすくご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
 
 
まず、どの金融機関でも原則加入が必要な【一般団信】です。
死亡または所定の高度障害になった場合に、住宅ローン残高が0円になる保険です。
保険料は金融機関が負担することになりますので、一般団信には別途保険料や金利上乗せはありません。
 
所定の高度障害とは以下の通りです。
・両目失明
・言葉が喋れなくなったり、食べ物が自分で食べられなくなる等
・脳・脊髄の障害で要介護状態になる事
・両手首、両足首2カ所以上切断
 
一般団信は、ある程度健康であれば問題なく入れますが、健康状態に少しでも不安がある方は、住宅ローン事前審査の際に団信の審査もする事をおすすめします。
団信の審査は告知シートを記入して頂くだけ。もちろん費用は一切かかりません♪
 
 
「一般団信に加入できないと住宅ローンは組めないの?」
 
フラット35(住宅金融支援機構)なら、団信無しでも住宅ローンが組めます。
しかし万が一の事があれば、相続されたご家族が住宅ローンの支払いを続けていかなければなりません。これでは不安が残りますよね。
団信無しで住宅ローンを組む事は、出来るだけ避けた方が良いでしょう。
 
 
健康状態に不安がある方でも入りやすいのが、続いてご紹介する【ワイド団信】です。
一般団信に加入できない人もワイドに加入できます。
 
30代後半以降の健康診断で発見されやすい「高血圧」や「糖尿病」などで投薬を続けている方は、一般団信が通らないかもしれませんが、こちらのワイド団信に加入できる可能性があります。審査に費用は掛かりませんので、契約前に打診してみましょう。
 
下記のような病症の方もワイド団信なら加入できる可能性があります。
 
てんかん・痛風・クローン病・気管支炎・肺炎・大腸ポリープ・バセドウ病・うつ病・胃潰瘍・パニック障害・リウマチなど…
 
どれも一度は聞いたことのある病名かと思います。
持病があっても、この団信に入れれば、もしもの時は安心ですね。
ただし、このワイド団信の場合、0.2%から0.3%ほど金利が上乗せされます。(金融機関により異なります)
 
 
次は夫婦でペアローンを組んだ際に安心な【夫婦連生団信】です。
 
例えば、4,000万円の住宅ローンを、ご主人様が2,500万円、奥様が1,500万円で夫婦別々に借りたとします。
一般的には夫婦別々で団信に加入しますが、どちらかおひとりに万が一の事があった場合、残された方の住宅ローンだけ残ってしまいます。
 
しかし、この夫婦連生団信に入っていれば、どちらかに万が一の事があった時は夫婦2人ともの住宅ローン残債が0円になるのです。
 
夫婦連生団信はすべての金融機関で取り扱っているわけではありませんし、各金融機関の上乗せ金利は0.1%~0.3%と様々です。
希望される場合は事前審査の際に是非ご確認ください。
 
 
次は、最近どこの金融機関も積極的に取り扱いをしている【ガン団信】です。
 
初めてガンと診断されると、住宅ローン残高が0円になります。
給付金として100万円が支払われるガン団信もあります。
 
ただし、ガン団信も金融機関によって条件は様々で、ガンの進行具合で保障の対象にならない場合もあります。
どの状態で保障の対象になるかをよく確認しておく必要があります。
 
下記の内容のガンだと対象とならないケースがほとんどです!
・上皮内がんや皮膚がん(一時金が支払われる金融機関も有り)
・ご加入から90日以内に診断された場合
 
ガン団信は条件により上乗せされる金利が異なります。各金融機関の平均は0.2%上乗せです。
地方銀行やネット銀行など、金利上乗せ無しでガン団信に加入できる金融機関も増えています。
ステージ1の初期ガンで対象になる金融機関もございます。
あと、年齢制限などもありますのでその点は注意が必要です。
 
 
最後に【 疾病特約付き 】の団信です。
 
こちらは、一般団信とガン団信に、入院保険がついてくるイメージです。
 
疾病特約とは一定の病気で入院し支払日をまたいだ場合や、就業不能状態が1ヵ月を超えた場合に返済額が保障されるなど、もしもの病気や入院に安心できる保障になっています。
その就業不能状態が1年を超えると、住宅ローンの残高が0円になるという保障も付いてきます。
 
対象となる疾病は以下の通りです。
・3大疾病:がん・脳卒中・心筋梗塞。
・7大疾病:上記に、高血圧疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変が付きます。
・8大疾病:上記にさらにすい炎が付加されます。
 
しかし、指定されているような大病で、就業不能が何年も続くというのは少し考えにくい事です。
ガンでさえ日常生活に問題無い程度に回復するまで、1年間入院が続くという事はレアケースだと思います。
ですので、疾病付きはあくまでもその月の支払いをカバーする事がメインであって、ガン団信のように0円になる事が目的ではないとお考え下さい。
 
 
他にも全疾病付きや、団信革命(りそな銀行)等、もっと手厚い保障もございます。
 
住宅ローンの本申し込み時や、金融機関との契約時(金銭消費貸借契約)に、「疾病付きにしますか?」と言われてもすぐに決断出来ずとりあえず一般団信だけに加入している、逆にその場で決断を急かされ保障がたくさん付いている疾病保険に安易に入ってしまう、という事は避けたいところ。
これまでご紹介しました団信の中から、あなたにとって本当に必要な保障を見極める事が重要です。
 
例えば、4,500万円を35年ローンで組んだ時に、0.3%金利上乗せの疾病付き団信に入ったとすると、一般団信との差は約6,100円になります。
この金額が、おおよその保険料と考えてください。
そして、現在加入されている生命保険や共済の契約内容を再確認してください。同じような保障に入っていることもあります。
 
疾病付きの団信はあくまでも毎月の返済の手助けです。一般的な入院保険や医療保険ならもう少し安く入れる可能性もあります。
疾病付きの団信に金利上乗せ無しで入れる金融機関もございますが、一般団信のみでもっと低金利で融資できる金融機関があるかもしれません。
 
備えあれば憂いなしですが、長期にわたる住宅ローンです。
本当に必要な保険なのか、無駄なお金にならないか、しっかり検討する事が大切かと思います。
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